〜ピアノの可能性を求める旅〜
みなさまはピアノを弾いていてこんな風に思ったことはないでしょうか?
「あのピアニストのような音を出したい」
「もっと自由に表現したい」
「綺麗な音をホールの隅々まで響かせたい」・・・
私は昔から、往年の巨匠たちの奏でるピアノの音色に強い憧れがありました。一体どうしたらあんな深く心を動かされる音で弾けるのだろう?私の演奏と何が違うのだろう?その憧れはいつか、調律師になって世界で一番綺麗な音のするピアノを作ってみたい、という願いに変化していきました。
夢は叶い、調律師として厳しい修行の日々が始まりました。そして、調律技術を磨き信頼できる技術者の指導の元研鑽を重ねる中でひとつわかったことがあります。それは、
音楽的に音をとらえて調律することで初めてピアノは楽器本来の音を奏でる。調律師も演奏家の耳を持たなければならない。
ということです。
ピアノは弦楽器です。かつての私がそうだったように、打楽器のように音を叩き調律するとピアノの楽音は失われてしまいます。逆に、ヴァイオリンやその他弦楽器の調弦をするのと同じ聴き方で調律すると、ハーモニー感が美しく決まり、同時に今まで聞こえなかったニュアンスや響きが感じられ、クリアで明るい豊かな音色のピアノになります。
ご家庭のピアノはもちろんのこと、学校やホール・演奏会などみなさまのピアノを、より美しく仕上げることで音楽をよりいっそう楽しんでいただくお手伝いがしたい、そう考えて2024年4月、仙台らすかるピアノ調律所を立ち上げました。
名刺のデザインを仙台市在住の画家・前田優光氏に依頼し描いていただいた。青い鳥と優しい色のピアノの絵。遊び心と夢が詰まっている。
通常の調律では2時間以上滞在させていただくことになり、ご家庭のピアノの場合は特に、お気を遣われるシチュエーションだと思います。みなさまのご負担にならずに少しでも普段通りに過ごせますよう、伺う側として努力してまいります。
私自身、二児の母でございますので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭も遠慮することなくお気軽にご用命ください。
音楽を愛するみなさまに出会えますことを心より楽しみにしております。
仙台らすかるピアノ調律所
調律師 岡めぐみ