こんにちは!仙台のピアノ調律師・岡めぐみです。本日は、ピアノ調律を初めてお願いする方や、今までしていたけどどうなんだろうという方のために、調律時のお茶出しや過ごし方について、私の見解を解説したいと思います。
1. 結論〜お茶出しはいりません〜
安心してください、お茶出しは必須ではありません!
ピアノ調律師の家庭での滞在時間がだいたい2時間ほど。
そんなに長く赤の他人が家にいるというシチュエーション、あまり無いと思いますしそれだけで気を遣うことと思いますので、本当にお構いなく普段通り過ごしていただきたいのです。
私個人としてはお茶やお菓子を出してくださるお客様は大変ありがたく思っています!その場合は遠慮なくお茶をいただいておしゃべりを楽しみ、お客様がどんな音楽が好きなのか・ピアノに求めることは何なのか、などつい話が弾んでしまうことも多いです。
こぼれ話ですが、昔、昭和にはピアノ調律師が「先生」と呼ばれる時代があったみたいです。私の調律の大先輩が(もうご高齢でとっくに引退)「最近の家はお茶も出さない!」とぼやいていたことがありました。私は、そんなの普通じゃないか、と心の中は「???」だらけに・・・笑。今を生きる調律師として私の意見は『出さなくて全然OK!!お客様に合わせます』です。時代は令和ですから。
2. ピアノ調律師の水分補給
調律は、限られた時間でピアノをある一定の状態に変化させることです。集中力と体力をつかうので、水分補給をしないといつの間にか脱水状態になることも。多くの調律師は自分で水分を用意しています。特に夏場や冬の乾燥時には喉がカラカラになりますので調律の合間に持参した水分を取るようにしていますのでご心配なくお願いします。
3. それでも何か出したいとお考えの方のために
ペットボトルのお茶やお水ですと、作業の合間や帰りながらも飲めるのでありがたいと感じる調律師が多いかもしれません。
調律は、初めに計画していたのとは違う調整が突然必要になることもよくあり、調律師は時間と戦っています。終わった後はもうヘトヘトですが、お客様がピアノを弾いてご感想をおっしゃって頂けたとき、疲れが一気に吹き飛ぶのです。(カエルの歌でも良いから弾いてピアノを味わって欲しい。これが本音です笑。)お客様の嬉しそうなお顔が栄養になり、次も頑張ろうと思えるのです。
4. 調律中の過ごし方
ごく普段どうりで構いません。私に調律を頼んでくださるお客様の過ごし方の例としては、
- ピアノのある同じ部屋でスマホや読書
- 調律をスマホで撮影(撮影OKです)
- 別の部屋で待機
- お出掛け(お買い物、お子様の保育園のお迎えなど)
- お料理、お掃除(換気扇・お風呂など普段手入れをしない場所を掃除される方が多い)
- ピアノの側で調律を見学(お子さんが多くてとても癒されます)
- 在宅ワーク
など、思い思いに過ごしてくださっています。逆に、NGな例は
- 楽器の演奏など大きな音の出るものや大声
こちらは、調律に影響して良い仕事ができなくなるため控えていただきたく存じます。
今回は調律時のお茶出しと過ごし方について解説しました。もしわからないことがあれば、当調律所までお気軽にお問い合わせくださいね♪