みなさまこんにちは。仙台のピアノ調律師・岡めぐみです。ピアノ調律を生業にしている私ですが、調律が終わるとまずお客様に言われるのが「わ〜!ピカピカですね!!」の一言。あまりにも言われるので、満を辞して、ピアノの外装をきれいに磨くコツを画像付きでご紹介したいと思います。
ピアノクリーナーがムラになる原因
ピアノをお持ちの方は高確率で使っていらっしゃるのが、楽器用クロスとピアノクリーナーです。よくある説明としては、「クロスにクリーナーを付けてピアノ本体を乾拭きしてください」というもの。しかしこれではかなりの確率でムラになってしまいます。その理由は、クリーナを塗った先から乾燥・水分の蒸発が始まり、一度ピアノ本体に付いた成分が伸びないからだと私は推測します。
クリーナーの使い方説明書を読んでも、「ムラなく拭きあげてください」としか書いてありません。一番難しい”ムラなく”。では一体どうするか?実は市販のあの商品で解決します。
ムラを解決する方法
ドラストやスーパーで売られている赤ちゃん用おしりふき、まずこれを購入してください。私はムーニーを使っています。
①おしりふきを一枚取り出し、ピアノクロスの上に重ねて広げます。
②ピアノクリーナーを乗せます。クリーナーはスプレーボトルに入れ替えてプッシュしますとよりムラになりにくくなります!
③ピアノの外装に塗り広げます。全体に伸ばすようなイメージで、手早く!
④最後に、クロスの乾いた面で乾拭きし仕上げます。
途中、クリーナーを足して拭いてもOKです。こうすることで、水分を得たクリーナーがムラなく広がり、また、クロスがホコリなどに直接触れないのでクロスもあまり汚れませんし、クリーナーの量も少なくて済むので経済的です。
ピカピカです。
↓動画作りました!
その他注意点
※塗装面に影響するため、ピアノにアルコールは使えません。おしりふき購入の際には成分にご注意ください。
※つや消しタイプのピアノにはつや消し専用クリーナーをお使いください。
※砂埃などが積もっている場合はそのまま磨くと細かいすり傷になりますので、気になる場合はあらかじめ毛ばたきなどでホコリをはらっておきましょう。
いかがでしたでしょうか?このやり方は先輩調律師に教えてもらい15年以上おこなっておりますが、一般的なツヤありタイプのピアノは本当にピカピカになります!ムラになるなあとお悩みの方、一度お試しください。