9/8(日)多賀城文化センターにて「多賀城管弦楽団演奏会」が行われた。実は2年前から、コントラバスパートとして参加させていただいており、半年に一度の演奏会をそれはそれは必死にこなしている。九月の演奏会はフルオーケストラで行われ、今回も昨年同様ピアノコンチェルトがプログラムに組み込まれている。
プログラムは、
ベートーヴェン 序曲 「レオノーレ」第3番
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ブラームス 交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
前日のリハーサル前に一度ピアノ調律をし、高くなっていた音律を安定させた。しかし、当日の会場の空調次第でまた変わる可能性があるので下げすぎないように・・・調律後はそのままリハに参加。
そして迎えた本番は朝からまた調律、リハーサルを3時間、その後少し調律を直して着替えて本番を迎えた。ほぼ休憩はないが気力で乗り切ることができた。
今回は私の友人や調律のお客さんやそのご家族など15名ほどが観に来てくれて、会場は満席ではないもののそこそこの客入りだ。
本番では風に会場にピアノが響いているか、それも気がかりだが一番の問題はコントラバス演奏である。演奏会の音源は、音楽制作会社が入りCD化するので間違っても楽譜に音がないところで音を出してしまわないように気をつける。気をつけるが、本番の空気とは魔物のようで、いつもなら間違わないところでミスが・・うまくカットしていただけることを願う。
肝心のピアノ調律は、曲の終盤になると多少の狂いは出てきていたが、それほど気にならないくらいだ。少し安心。
本番中は曲についていくことに精一杯だが、オーケストラの調和の美しさに胸がいっぱいになりながら弾いていた。
そんなこんなで無事にコンサートは終了し、友人らは皆「楽しかった」「素敵な演奏だった」といってくれた。感謝。ありがとうございます。
そしてコンサートの次の日、団員の方から突然メールをいただいた。
ピアノの調律でこんなに音色が変わることを発見してくださり、わざわざメールをくださったのだ。私は、ピアノを今までにないくらい輝かせて演奏する方に喜んでもらいたいという思いで調律をしているので、このようなメッセージをいただいてとても嬉しく、また頑張ろうという気持ちになった。これからも、ピアノ調律技術向上のためにコントラバスは続けていくし皆様に喜んでいただける仕事をしていきたいと思う。
最後に、このような機会を与えてくださった、指揮者でヴァイオリン奏者の斉藤博先生に感謝の意を表します。